ご挨拶

謹啓
 日本脳循環代謝学会は、1967年に日本脳循環代謝研究会の呼称にて発足して以来、一貫して、日本において有病率で第1位の脳血管障害のみならず、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患、片頭痛やてんかんなどの機能性疾患等、幅広い疾患の基礎的病態を脳循環・脳代謝の観点から明らかにすると共に、臨床の分野でも画像診断の進歩や新規治療法の開発や普及に大きく寄与してきました。本学会は、神経内科、脳卒中内科、脳神経外科、放射線科、リハビリテーション科、救急科、麻酔科、小児科などの臨床医学領域の会員が主体ですが、薬学や生理学、分子生物学、生化学、解剖学、病理学など基礎医学領域の会員もおり、近年は幅広い領域からの参加が増えております。
 今回のメインテーマとしては、『すべての治療は脳循環代謝の理解から始まる-富山からのメッセージ-』を掲げ、"Brain Japan 2015 in Toyama"を別称として、臨床と基礎で先進的な研究が行われている分野を大きく取り上げ、活発な発表や討論を行い、有意義な会になるよう、関係者一丸となって準備を進めております。
 招請講演には、慶應義塾大学生理学教室の岡野栄之教授と富山大学病態・病理学講座の笹原正清教授より、それぞれ「神経再生修復に関わる最新研究情報」をご発表頂く予定です。また、シンポジウムとしては、「最新の脳神経画像診断による診断治療の進歩」、

「神経組織再生による脳神経疾患の新規治療」、「大脳処理機能の解明-最新の知見」、「脳卒中治療ガイドライン2015発表から半年を経て-脳卒中治療の現状と課題」を予定しています。また、ランチョンセミナーやイブニングセミナーも多数予定しております。
 2015年3月には北陸新幹線が開通し、東京と富山が2時間で結ばれます。関西方面からは、特急サンダーバードを利用して、約3時間です。秋の富山には、立山連峰や黒部峡谷の観光、富山湾の海の幸など、見どころ、食べどころが一杯あります。
 私ども一同、多くの皆様の富山へのおいでを心よりお待ちしております。

謹白

2014年7月吉日

第27回日本脳循環代謝学会総会
Brain Japan 2015 in Toyama
会長  田中 耕太郎
(富山大学附属病院 神経内科教授)
写真:会長 田中耕太郎