ご挨拶

大会に向けての抱負

 今回の和漢医薬学会学術大会では「和漢薬の作用機序・臨床効果」を学会のテーマとして、私達が作用機序を解明した「葛根湯」を始め、抑肝散や六君子湯など、臨床で汎用され作用機序の解明が行われつつある薬剤について話をしていただきます。また、和漢薬臨床の第一線の先生方に漢方の考え方をお話しいただきます。
また、シンポジウムは、「臨床での有効性・有用性」「和漢薬に新しい研究方法を取り入れること」「神経精神疾患に対する漢方の基礎的研究」をテーマとして、新しい研究テーマや作用機序の解明の参考になるように企画しました。
本学会では、託児室を準備して、女性の参加の支援を予定しています。

 

今後への展望

 医学部・薬学部教育においてコアカリキュラムに、漢方についての重要性の認識とその教育が取り込まれました。しかし、漢方薬全体の使用量の増加への反映は限られていると思われます。疾患への有用性や作用機序などが明らかになった漢方薬は、使用量の増加につながっています。和漢医薬学会は、漢方薬などの有効性・有用性の科学的裏付けや作用機序の解明を行い、漢方薬のさらなる普及に貢献することが期待されます。従って今回は、漢方薬の臨床での有用性についての講演を通して今後の研究テーマの掘り起こし、シーズの提供を行います。また、新しい研究手法等や神経精神疾患へのアプローチについての紹介や議論が行われるので、それらを通して和漢薬の研究に発展につながることを期待しています。

第32回和漢医薬学会学術大会 大会長 白木 公康
(富山大学大学院医学薬学研究部ウイルス学 教授)

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